📅 旧暦の仕組み

太陰太陽暦とは何か、わかりやすく解説

旧暦とは

旧暦とは、明治5年(1872年)まで日本で使われていた太陰太陽暦(たいいんたいようれき)のことです。月の満ち欠けを基準にしながら、太陽の運行も考慮した暦法で、日本では「天保暦」が最後の旧暦として使われていました。

現在私たちが使っている暦は新暦(グレゴリオ暦)と呼ばれる太陽暦で、太陽の動きだけを基準にしています。

🌙 太陰暦・太陽暦・太陰太陽暦の違い

🌑 太陰暦

  • 基準:月の満ち欠けのみ
  • 1ヶ月:約29.5日
  • 1年:約354日
  • 特徴:季節とずれていく
  • 例:イスラム暦

☀️ 太陽暦

  • 基準:太陽の運行のみ
  • 1ヶ月:30日または31日
  • 1年:365日(閏年366日)
  • 特徴:季節と一致する
  • 例:グレゴリオ暦(新暦)

🌓 太陰太陽暦

  • 基準:月の満ち欠け+太陽
  • 1ヶ月:29日または30日
  • 1年:354日(閏年384日)
  • 特徴:閏月で季節を調整
  • 例:旧暦(天保暦)

🌕 旧暦の月と月の満ち欠け

旧暦では、新月の日が必ず1日(ついたち)になります。「ついたち」は「月立ち」が語源で、新しい月が始まる日を意味します。そのため、旧暦では月の形を見るだけでおおよその日付がわかりました。

🌑
新月
1日(朔)
🌙
三日月
3日
🌓
上弦
7〜8日
🌕
満月
15日(望)
🌗
下弦
22〜23日
🌘
晦日月
29〜30日

💡 「十五夜」の意味

「十五夜」とは旧暦の15日の夜のこと。旧暦では15日は必ず満月(またはほぼ満月)になるため、「十五夜=満月の夜」という意味になります。

同様に「十三夜」は13日の夜、「十六夜(いざよい)」は16日の夜を指します。

📆 閏月(うるうづき)の仕組み

月の満ち欠けの周期(約29.5日)を12回繰り返すと約354日になり、太陽暦の1年(約365日)より約11日短くなります。このままでは暦と季節がどんどんずれていきます。

そこで旧暦では、約3年に1度「閏月(うるうづき)」を入れて調整しました。閏月が入る年は1年が13ヶ月になります。

閏月の決め方

旧暦では「中気(二十四節気の偶数番目)」を含まない月を閏月としました。例えば「閏四月」は通常の四月の後に入る追加の月で、その月には中気がありません。

19年間に7回の閏月を入れることで、暦と季節のずれを調整していました(メトン周期)。

🗓️ 旧暦と新暦の違い

項目旧暦(太陰太陽暦)新暦(太陽暦)
基準月の満ち欠け+太陽太陽の運行
1ヶ月の日数29日または30日28〜31日
1年の日数354日(閏年384日)365日(閏年366日)
閏の単位閏月(1ヶ月追加)閏日(1日追加)
月と日付一致する(1日=新月)一致しない
季節との関係約1ヶ月遅れ一致する

📌 旧暦は新暦より約1ヶ月遅れになることが多いです。例えば、旧暦の1月1日(旧正月)は新暦の1月下旬〜2月中旬頃になります。

📜 日本の暦の歴史

604年

元嘉暦の導入

中国から暦法が伝来。日本で最初の公式な暦が使われ始める。

862年

宣明暦

唐から伝来した暦法。以後823年間使用される。

1685年

貞享暦

渋川春海が作成した日本初の国産暦。日本の実情に合わせた計算を採用。

1844年

天保暦

最後の旧暦。精度の高い暦法として知られる。

1873年

新暦(グレゴリオ暦)採用

明治5年12月3日が明治6年1月1日となり、太陽暦に移行。

🎍 現代に残る旧暦文化

新暦に移行した現代でも、旧暦に基づく行事や習慣は多く残っています。

旧暦で行われる行事

旧正月(春節):中国や東アジアで盛大に祝われる。日本でも沖縄や一部地域で行事が残る。

中秋の名月(十五夜):旧暦8月15日の月見。新暦では9月中旬〜10月上旬。

七夕:本来は旧暦7月7日。仙台七夕は新暦8月に開催。

お盆:旧暦7月15日が本来の盆。地域により新暦7月・8月・旧暦で行われる。

🌙 当サイトのトップページでは、今日の旧暦日付月齢を表示しています。

📚 関連ページ

← トップページに戻る